fvisibility

 

グローバルシンボルのデフォルトの可視属性またはファイル内のシンボルの可視属性を指定します。

IDE オプション

Windows: なし

Linux: [Data (データ)] > [Default Symbol Visibility (デフォルトのシンボル可視属性)]

Mac OS X: [Data (データ)] > [Default Symbol Visibility (デフォルトのシンボル可視属性)]

アーキテクチャー

IA-32、インテル® 64、IA-64 アーキテクチャー

構文

Linux および Mac OS X:

-fvisibility=keyword

-fvisibility-keyword=file

Windows:

なし

引数

keyword

可視属性の設定を指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

default

可視属性を default に設定します。

extern

可視属性を extern に設定します。

hidden

可視属性を hidden に設定します。

internal

可視属性を internal に設定します。

protected

可視属性を protected に設定します。

file

可視属性を設定するシンボルのリストを含むファイルのパス名。シンボルは空白 (スペース、タブ、または改行) で区切られていなければなりません。

デフォルト

-fvisibility=default

コンパイラーは、シンボルの可視属性を default に設定します。

説明

このオプションは、グローバルシンボルのデフォルトの可視属性 (-fvisibility=keyword) またはファイル内のシンボルの可視属性 (-fvisibility-keyword=file) を指定します。

ファイル内のシンボルの可視属性については、-fvisibility=keyword よりも -fvisibility-keyword=file の設定が優先されます。

オプション

説明

-fvisibility=default
-fvisibility-default=file

シンボルの可視属性を default に設定します。ほかのコンポーネントはシンボルを参照したり、そのシンボル定義を別のコンポーネントの同じ名前の定義で上書き (プリエンプト) できます。

-fvisibility=extern
-fvisibility-extern=file

シンボルの可視属性を extern に設定します。シンボルは別のコンポーネントで定義されているかのように扱われます。また、シンボルは別のコンポーネントの同じ名前の定義で上書きできます。

-fvisibility=hidden
-fvisibility-hidden=file

シンボルの可視属性を hidden に設定します。ほかのコンポーネントは、直接、シンボルを参照できません。ただし、間接的にアドレスをほかのコンポーネントに渡すことはできます。

-fvisibility=internal
-fvisibility-internal=file

シンボルの可視属性を internal に設定します。直接的にも間接的にもシンボルが定義されたコンポーネントの外部から参照できません。

-fvisibility=protected
-fvisibility-protected=file

シンボルの可視属性を protected に設定します。ほかのコンポーネントはシンボルを参照できますが、別のコンポーネントにある同じ名前の定義でシンボル定義を上書きできません。

-fvisibility オプションがコマンドラインで複数指定された場合は、最後の指定がほかよりも優先されます。

シンボルが複数の可視ファイル (file) にある場合は、最も可視属性の低いものが優先されます。

次の項目は、可視属性設定の優先順を示しています (可視属性が高いものから低いものにリストしています)。

extern 可視属性は、関数のみに適用できることに注意してください。変数シンボルが extern として指定された場合、default と想定されます。

代替オプション

なし

prot.txt というファイルにシンボル a、b、c、d、および e が含まれています。このため、次の点に注意しなければなりません。

-fvisibility-protected=prot.txt

このオプションは、ファイルのすべてのシンボルに protected 可視属性を設定します。各シンボルの宣言で fvisibility=protected を宣言した場合と同じです。

関連情報