複数のバージョンのコンパイラー・サポート

Eclipse* の実行可能、共用ライブラリー、static ライブラリー、および Makefile プロジェクトでは、異なるバージョンのインテル® コンパイラーを選択して Eclipse のインテル・プロジェクトをコンパイルできます。このサポートは、Eclipse の構成 (およびそのベースとなる toolchain) を使用して提供されています。各プラットフォームで現在サポートされているコンパイラーのバージョンについては、リリースノートを参照してください。

プロジェクトのビルドに使用するインテル® コンパイラーのバージョンを選択するには、プロジェクトをビルドする前に、使用するバージョンのコンパイラーに関連付けられている構成を選択します。ビルドに使用するコンパイラー・バージョンの構成は、最初にインテル・プロジェクトを作成したとき、または IDE 内のプロジェクトのプロパティーからアクセス可能な [Manage Configuration (構成の管理)] で作成できます。

[Manage Configuration (構成の管理)] を使用して構成を作成する方法:


  1. プロジェクトを右クリックして、[Properties (プロパティー)] > [C/C++ Build (C/C++ ビルド)] > [Settings (構成設定)] を選択します。

  2. [Configuration (構成)] で [Manage configurations (構成の管理)] ボタンをクリックして、[New... (新規...)] をクリックします。

アクティブな構成を変更することにより、コンパイラー・オプションなど、インテル® コンパイラーのバージョン間で異なるプロジェクトのプロパティーを設定し、どのバージョンのコンパイラーをどのように使用するかを自由に選択、変更できます。アクティブな構成とは、Eclipse IDE 内でアプリケーションをビルドする際に使用される構成のことです。

メジャー・バージョンが同じで、マイナーバージョンが異なる複数のコンパイラーがシステムにインストールされている場合 (さらに、Eclipse の 実行可能、共用ライブラリー、または static ライブラリーでそのメジャーバージョンの構成がアクティブな場合)、Eclipse IDE はデフォルトで、<install-dir>/bin/iccvars.*sh の実行により環境が設定さているコンパイラーを使用します。プロジェクトでコンパイラーの環境が設定されていない場合は、最も新しいコンパイラー (例: マイナーバージョンの中で最もバージョン番号が高いもの) がデフォルトで使用されます。Eclipse/CDT の Makefile プロジェクトの場合、デフォルトでコンパイラーを正常に起動できるようにコンパイラー環境が設定されていなければなりません。コンパイラー環境は、プロジェクト・タイプに関係なく、Eclipse で設定することができます。設定したコンパイラー環境は Eclipse 以外で指定されたすべての設定よりも優先されます。