コンパイラーまたはリンカーによって作成される一時ファイルは、オペレーティング・システムが一時ファイルを格納するために使用するディレクトリーに置かれます。
一時ファイルを格納する際に、ドライバーはまず TMP 環境変数を確認します。定義されていれば、TMP が示すディレクトリーが一時ファイルの格納に使用されます。
TMP 環境変数が定義されていなければ、ドライバーは TMPDIR 環境変数を確認します。定義されていれば、TMPDIR が示すディレクトリーが一時ファイルの格納に使用されます。
TMPDIR 環境変数が定義されていなければ、ドライバーは TEMP 環境変数を確認します。定義されていれば、TEMP が示すディレクトリーが一時ファイルの格納に使用されます。
Windows* では、TEMP 環境変数が定義されていなければ、現在の作業ディレクトリーが一時ファイルの格納に使用されます。Linux* および Mac OS* X では、TEMP 環境変数が定義されていなければ、/tmp ディレクトリーが一時ファイルの格納に使用されます。
通常、一時ファイルは削除されます。コンパイラーにより作成される一時ファイルを現在の作業ディレクトリーに保存するには、-save-temps コンパイラー・オプション (Linux および Mac OS X) または /Qsave-temps コンパイラー・オプション (Windows) を使用します。このオプションは、コンパイル時に通常作成される中間ファイルのみ保存します。
パフォーマンス上の理由により、一時ファイルの格納には (ネットワーク・ドライブではなく) ローカルドライブを使用してください。
作成された一時ファイルのファイル名およびディレクトリーを表示するには、-watch all オプション (Linux および Mac OS X) または /watch:all オプション (Windows) を使用します。
現在の作業ディレクトリーにオブジェクト・ファイルを作成するには、-c オプション (Linux および Mac OS X) または /c オプション (Windows) を使用します。
コマンドラインで指定したオブジェクト・ファイルは保持されます。