リストとマップファイルの生成

コンパイラーが生成したアセンブラー出力リストおよびリンカーが生成したマップファイルは、コンパイラーの最適化による影響、およびアプリケーションがメモリー内でどのように構成されるのかを理解する上で参考になります。また、エラー発生時のスタックトレースにある情報を解釈するのにも役立ちます。

アセンブラー出力を生成する方法

コマンドラインからコンパイルする場合は、-S (Linux* および Mac OS* X) または /asmattr オプションとキーワード (Windows*) を指定します。

ifort -S file.f90 (Linux および Mac OS X)
ifort file.f90 /asmattr:all (Windows)

Linux および Mac OS X システムでは、生成されるアセンブリー・ファイルの拡張子は .s になります。Windows システムでは、アセンブリー・ファイルの拡張子は .asm になります。

さらに、Windows システムでは Visual Studio* 統合開発環境を使用できます。


  1. [Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティ)] を選択します。

  2. [Fortran] フォルダーをクリックします。

  3. [Output Files (出力ファイル)] カテゴリーの [Assembler Output (アセンブラー出力)] 設定を任意のオプションに変更します。これらのオプションには、[No Listing (なし)][Assembly-Only Listing (アセンブリー・コードのみ)]、および [Assembly, Machine Code and Source (アセンブリー・コード、マシンコード、ソースコード)] などがあります。

リンクマップ (.map) ファイルを生成する方法

コマンドラインからコンパイルする場合は、-Xlinker-M オプション (Linux および Mac OS X) または /map (Windows) オプションを指定します。

ifort file.f90 -Xlinker -M  (Linux および Mac OS X)
ifort file.f90 /map (Windows)

さらに、Windows では Visual Studio 統合開発環境を使用できます。


  1. [Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティ)] を選択します。

  2. [Linker (リンカー)] フォルダーをクリックします。

  3. [Debug (デバッグ)] カテゴリーから [Generate Map File (マップファイルの作成)] を選択します。