Red Hat Linux 9 リリースで始める場合、OpenLDAP は Sleepy Cat Software の Berkeley DBシステムをそのオンディスクストレージ形式で ディレクトリに使用します。OpenLDAP の初期バージョンはGNU データベース マネージャ (gdbm)を使用していました。 このため、Red Hat Enterprise Linux 2.1 または Red Hat Linux 7.x から Red Hat Linux 8 のバージョンからRed Hat Enterprise Linux 3に LDAP の実装をアップグレードする前に、 以下の手順を行ないます。
オペレーティングシステムをアップグレードする前に、/usr/sbin/slapcat -l ldif-outputコマンド を実行します。これは、LDAPディレクトリからのエントリを含むldif-outputと呼ばれるLDIFファイルを 出力します。
オペレーティングシステムをアップグレードします。 LDIFファイルを含むパーティションを再フォーマットしないように注意してください。
/usr/sbin/slapadd -l ldif-outputコマンドを実行して、LDAPディレクトリをアップグレードした Berkeley DB 形式に再度インポートします。
![]() | 重要 |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 2.1 または Red Hat Linux 7.x から Red Hat Linux 8 のバージョンからRed Hat Enterprise Linux 3に アップグレードする前に、LDAPディレクトリがエクスポートされていない場合は、 /usr/sbin/slapcat-gdbm -l ldif-outputコマンドを使用して古いディレクトリを抽出します(ldif-outputにはLDIF出力のファイル名を入れます)。このコマンドは、 slapaddコマンドでのインポートに適したLDIFファイルを 作成します。 |
Red Hat Linux 7.1 で始める場合、slapd LDAPサーバーで使用される オンディスクストレージ形式がgdbmに変更になりました。Red Hat Linux 7 及びそれ以前の バージョンを稼動しているシステムからLDAPディレクトリをアップグレードする場合は、 以下のコマンドを使用して既存のLDAPディレクトリをLDIFファイルに 抽出する必要があります。
ldbmcat -n > <ldif_file> |
上記のコマンドでは、<ldif_file>を 出力ファイルの名前に変更します。 次に、以下のコマンドを入力してこのファイルをインポートします。
slapadd -l <ldif_file> |
![]() | 重要 | |
---|---|---|
rootユーザーのみ/usr/sbin/slapaddを使用できます。 しかし、ディレクトリサーバーはldapユーザーとして動作します。 そのため、ディレクトリサーバーはslapaddで作成された ファイルはどれも変更できません。この問題を修正するには、 slapaddを使用した後に、次のコマンドを入力します。
|